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松山英樹が望まずも変幻自在ショット。
5種類ほど打ち方を変えて9位 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 最終日は、まずは第3ラウンドの残り9ホールを消化。前日の勢いから、さらなる爆発から期待されたが、1バーディー、3ボギーで回ってスコアを2つ落とした。前日と合わせて、第3ラウンドはトータル「70」。通算3アンダー、36位タイで最終ラウンドへ向かうことになった。

 直後に行なわれた最終ラウンド。第3ラウンドの未消化分を終了した時点で、松山は「あと、もう1ラウンド行くのかぁ......」と、すでに疲労困憊だったという。それでも、松山は奮起。5バーディー、1ボギーの「67」で回って、スコアを一気に4つ伸ばすと、順位も9位タイまで浮上した。

「疲れました。今日も3時20分くらいに起きました。第3ラウンドの残りのハーフでショットもパットも何か違和感があってうまくいかなかったけど、(最終ラウンドは)そこから切り替えられた。とくに後半の(アウトの)9ホールはがんばることができたのでよかったと思う。ティーショットが安定してきて、ティーショットとパッティングがよければ、スコアがまとまるんだな、と。

(いつも「悪い」と言いながら、この位置に持ってこられるのはすごいと思うが?)もう切羽詰ってきて、最後の最後に『どうにかしなきゃ』っていう気持ちだけでがんばっている感じ。今週は、第1ラウンドの途中から5種類くらい打ち方を変えてやってきて、最後にうまくいってよかったなと思う。もちろん、これが(今後)どうなるかわからないし、まだ自信を持ってはいけないレベルなのかどうかもわからないけど、いい兆しは出てきていると思うので、これを来週に向けて仕上げていけたらいいな、と。いい準備をして、優勝したいなと思います」

 徐々に調子を上げてきているなかで、「大事な試合」と位置づけた舞台でもトップ10入りを果たした松山。次週、こちらも2年ぶりの出場となるWGC メキシコ選手権(2月21日~24日/メキシコ)ではどんなプレーを見せてくるのか。本人が「かみ合えば」と語るとおり、優勝のチャンスも十分にあるはずだ。

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