堀奈津佳は今...。「比嘉真美子の
活躍が励み。私ももう一度勝ちたい」 (2ページ目)
「ツイてなかったりして、なかなか結果には結びつかないんですけど。まあでも、少しずつよくなっているのかな、と思います」
開口一番、彼女はそう言って笑った。
具体的には、どのような状態なのだろうか。
「ショットがうまくいっていない時期が長く続いていたので、そこが一番課題にしているところです。結構、左右に曲がることが多かったですけど、今年は少しずつよくなってきています。
でも、それは昨年から同じで、ショットが少しよくなったからといって、試合ですべてうまくいく、というわけではないですよね。やはり、ゲームの中での組み立てが大事なので......。結局、試合も出られたり、出られなかったりですから、そうなると"結果(を出す)"というのも難しくなってきますよね」
実戦の場がなければ、現在の自分の力を試し、推し量ることはできない。課題を見つけ、それを修正したり、克服したりするためには、試合を積み重ねていくことが重要になる。
だが、今の堀にはその機会があまりにも少ない。練習を繰り返すばかりでは、さすがに限界がある。
試合に出場することを優先に考えた場合、日本を離れることもひとつの手だろう。実際、堀は昨年、中国ツアーのQTを受けて出場権を獲得。今年5月のルコック・スポルティフ北京レディスクラシックと、オリエントマスターズ武漢チャレンジの試合に出場した。
結果は2試合とも予選落ちに終わったが、初の中国ツアーの挑戦が、彼女にとっていい刺激になったことは間違いない。堀が言う。
「『試合に出たい』という強い気落ちがあったから、中国に行きました。他にも日本の選手が出場していたのですが、中国のツアーは想像以上にしっかりしていて、ゴルフ場の練習環境もよくて、日本と変わらなかったです。(日本で)試合に出られないなかで、中国で試合に出られたというのは、私の中で本当に大きかったです。それと......」
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