【木村和久連載】なぜか寝られない...。ゴルフと睡眠の不思議な関係 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 だいたいこれが、30~40代のゴルファーのラウンドです。ゴルフと睡眠不足と過労運転の三重苦です。たとえ、クルマを相乗りして行ったところで、運転担当は決まっていて、そこから抜けられません。

 これが、50歳を過ぎると、ゴルフに対する接し方が違ってきます。

 まずは夜、50代にもなると『報道ステーション』を見ているあたりから、自然と眠くなります。「明日はゴルフだから早く寝よう」と、午後11時には就寝。しかも、そこから深い眠りに陥りますから、実に健康的です。

 なにしろ、普段も11時半には寝ているので、早寝が日常化しています。朝も5時ならば、目覚まし時計が鳴る前に勝手に起きます。しっかりと6時間睡眠。「さあ、青汁飲んで、いざ出発じゃ!」。

 ゴルフ場に行くのも、後輩にクルマで迎えにきてもらって相乗りです。もはや、自分でクルマを運転してコースに行き、帰ってくる体力がないので、知り合いを頼って乗せてもらうわけですね。まあ、運転するほうも、高速代やガソリン代はみんなで分担しますから、経済的に助かっているのです。

 ここまでが、1日のラウンドスケジュールです。

 実は、歳を取ったほうがゴルフに向いているライフスタイルだったんですね。だから、歳を取ってもゴルフをやめる人は少ないのでしょう。

 ところが、です。ラウンド終了後、家に帰って寝ようと思っても、これがまたなかなか寝られないのです。これは、年齢にかかわらず、です。

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