【木村和久連載】酒とタバコとニギリ。
日本のゴルフ文化のルーツに迫る (5ページ目)
それと、日本ゴルフ文化の代表といったら、おばちゃんキャディーです。英国では男性キャディーが多いし、アメリカはセルフプレーが主流ですから。
日本では、接待とか、会社の偉い人がゴルフをやったので、ラウンド中にいろいろと手伝ってくれる人がいないと、プレーが成立しなかったのでしょう。キャディーは本来、教えてくれる人ですが、日本の場合は"手伝い"の意味合いが強いですから。
キャディーさんはいればいたほうがいいけど、ゴルフが庶民化した今、「別料金を取られるのはしんどいかな」という意見も多いようです。最近は激安ゴルフも流行っていますから、セルフ化の流れは止まりませんね。アマチュアのゴルフは「オヤジの遊び」なんですよね... そして、会員システムですか。英米にもメンバーシップのコースはありますが、ほとんどがパブリックです。そうした状況にあっても、日本はメンバーシップにこだわるコースが多いです。
ただ最近は、日本でも多くのコースでメンバーシップシステムが崩壊し、ビジターを入れないと運営できません。だから、厳密に言うと、8割ぐらいのコースは"セミパブリック"です。けど、それじゃあ「格が落ちるから」と、頑なにメンバーシップと言い張っているのです。
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