【木村和久連載】ゴルフの「プレー以外で遭遇する」トラブルあるある (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ボールが当たった人は、どうも背中を直撃されたようでした。コースがあることがわかってすぐに謝りにいくと、「声をかけてくれたら(ボールを)避けられたのに......」とさんざん嫌味を言われました。こちらが悪いのですから、もう我々はペコペコしまくりでした。

 結局、大事には至らなかったのでよかったのですが、これに懲(こ)りて、それ以降は林に囲まれていて隣にコースがないように見えても、ボールが曲がったら「ファー」と言うようにしています。ほんと、人に当たったら大変なことになりますから、みなさんもそうした心がけは必要だと思いますよ。

 ただ最近は、ボールの行方を見分ける、その瞬間判断能力が低下していて参っています。歳は取りたくないですね......。

 あと、あまりラウンドをしないゴルファーの方はトラブルが多いです。

 以前、久しぶりにゴルフをやる方とご一緒して、ボールを打つと体がクルクルと回転するんですが、結果いいボールが飛んでいたのには驚かされました。なんで、そんなに体が回るのかと聞いたら、シューズの底を見せてもらってびっくり。靴底が半分はがれていて、いい按配に足が回るようになっていたのです。

 こりゃ面白いわと喜んでいたのですが、後半に入って疲れてきたのか、その方が思い切り振ったあと、きれいに1回転して転んでしまったのです。そして、なんと勢い余って階段の縁(ふち)にヒザをぶつけて出血。結局、そこでリタイアすることになってしまいました。

 あれから、自分もラウンドするたびに自らの靴底を確認。はがれていないかチェックしてゴルフをするようにしています。

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