最終日6打差を逆転負け。世界1位D・ジョンソンに「自滅病」再発か (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 世界選手権シリーズは、3月のメキシコ選手権、デルテクノロジー・マッチプレーも制していて、もし今回のHSBCチャンピオンズも制していれば、同一年に3度の世界選手権シリーズ制覇という快挙も果たすところだった。よもやジョンソンはそのプレッシャーに押し潰されてしまったのだろうか?

 逆転勝利を飾ったローズは、こう語る。

「大量リードで首位を走って勝つのは、それはそれでとても難しいことだ。僕たち、追いかける立場としては、最初は2位を目指した。でも、2位を目指しながらも、何かが起こるかもしれないと、誰しもがそう思って戦っている。そうやって、スコアを伸ばすことだけを考えてプレーするほうが、(トップに立ってプレーするよりも)ずっと簡単なこと。目標を定められず、追いかけられる立場のほうが、難しい戦いになるのは当然だ」

 最終日を迎えて、後続に6打差のリードを奪っていながら逆転されるのは、PGAツアーの最多差タイ記録。今回のジョンソンで7人目となる。よく知られているのは、1996年マスターズ。グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が最終日に同じリードを奪いながら逆転負けを喫している。

 今大会のある意味で"主役"であり、不名誉な記録に名を連ねることとなってしまったジョンソンは、気丈にこう語った。

「決してスコアほど悪いプレーではなかった。ミスショットもあったが、パットが入らなかったのが(敗れた)要因だ。答えはシンプルさ。こういうこともある。僕は(精神的にも)大丈夫だ」

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