最終日6打差を逆転負け。世界1位D・ジョンソンに「自滅病」再発か (2ページ目)
同年の全米プロ選手権では、最終日最終ホールを迎えてトップに立ったが、2打目を打った砂地について、バンカーと認識せずにクラブをソール。それをラウンド後に指摘されて2打罰となり、プレーオフを戦うチャンスをもフイにしてしまった。
さらに2015年の全米オープンでは、最終日の18番パー5で見事に2オン。4m弱のイーグルパットを決めれば優勝と、ビッグタイトルがまさに手の届くところまできていたが、そのイーグルパットを外し、返しのバーディーパットも外して万事休す。まさかの3パットを喫して、ジョーダン・スピース(アメリカ)に勝利を奪われた。
その当時、ジョンソンの課題がメンタル面にあることは明らかだった。なかでも、大舞台における"ここ一番"での勝負弱さは克服すべき最重要課題だった。
ゆえに、スピースに優勝を譲った全米オープンのあとにも、自らに誓うようにジョンソンはこう語った。
「最終日に崩れることを卒業しないといけない。それができないと、メジャーで勝つことができない」
そうして昨年、ジョンソンはようやく全米オープンで優勝。最終日には、ルールを巡って罰打がつくか否かのトラブルにも見舞われたが、それに動じることもなく、悲願のメジャー制覇を成し遂げた。ついにメンタル面の成長も示したジョンソンには、多くのファンから喝采が送られた。
以降、ジョンソンは圧倒的な強さを見せつけてきた。今年2月のジェネシスオープンから出場3試合連続優勝を飾って世界ランキング1位になると、ここまで36週間、その座を保持し続けている。
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