下部ツアーにも出られない。どん底にいる堀奈津佳は今、何を思うのか (5ページ目)
それでもこのオフ、浮上へのひとつのきっかけをつかんだようだ。「調子が悪い原因を整理したことで、練習にも集中して取り組めるようになった」という。
「調子が戻らない原因については、いつも考えてはいます。特にこのオフは、たくさん考えました。そして、(ひとつの)考えがまとまりました。ですから、今は悪い部分をひとつひとつ整理して、その原因が何なのかわかったうえで練習に取り組めています。
アプローチとパットはそこまで悪くないので、とにかくうまくいかないのはショットなんです。それが気になりすぎてパットにも集中できず、入るものも外してしまったりして、すべてがバラバラに......。それで、ショットで『球がしっかり芯に当たらないからどうしよう』と(プレー中に)考え込んでしまうことも改めるようにしました」
年間2勝を挙げて、一気にスポットライトを浴びた2013年について、堀は「出来すぎだった部分もあったと思う」と語った。
「それでも今はまた、ゲームに集中することによって、(自分の)本能的な部分が出せるようになってきたのかな、と思います。楽しく、本能的にゴルフをするというか。それで、いい結果も出始めているので、それは間違っていないんだろうなと思っています」
話を聞く限り、自分の置かれた状況をそこまで深く悩んでいないのかもしれない。それについて聞くと、堀は自らの性格が「忘れっぽいし、悩まないし」と言って、こう続けた。
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