【木村和久連載】「バックティーから
打とう」と誘うのはパワハラです

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第99回

 最近はすっかり鳴りを潜めていますが、飛ばし屋さんとラウンドすると「バックティーで回ろう!」と誘われることが、過去には頻繁にありました。

「キミも月例とか、競技会に出るんでしょ。じゃあ、バックティーのラウンドに慣れておかないと。ちょっとキャディーマスター室に行って、(バックティーから)打てるかどうか聞いてみるからさ」って......、誰も頼んでおらんがな。

 ほんと、余計なお世話ですよね。単に自分が飛ぶから、バックティーで打ちたいだけじゃん。まったく他人のことを考えていませんよね。

 今の流行り言葉で言えば、「パワハラ」ですよ。飛ばないアマチュアをバックティーに誘うのは、スキーで言えば、ボーゲンしかできない人を上級滑降コースに誘うようなものですから。

バックティーからのラウンドを誘うのは「パワハラ」です!バックティーからのラウンドを誘うのは「パワハラ」です! ゴルフの場合、さらにタチが悪いのは、叩きながらもバックティーからラウンドができてしまうこと。ほんと、恐ろしいです。

 だから、誘うほうは飛ばない人の気持ちなんてお構いなしです。

「別にケガするわけでもないし、命を取られるわけでもないから、いいじゃん。それに、ハンディキャップをあげるから、それで叩いた分を帳消しにしようよ。さあ、回ろう!」なんて言って、強引な人が多いんですよね。

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