カルビを食べるイ・ボミ。真剣な眼差しで激闘のシーズンを振り返る (4ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 韓国ツアーで活躍する選手たちを優にしのぐ数の、記者やカメラマン、テレビカメラがイ・ボミを取り囲んで、彼女の一挙一動を追う。さらにホールアウト後には、ギャラリーが殺到し、イ・ボミは身動きが取れなくなっていた。イ・ボミのサイン欲しさに、専属キャディーの清水重憲氏にハングル語で声をかけてくるファンまでいたほどだ。

 そのファンは、清水キャディーが日本人であることを知らなかったのだろう。そのときの清水キャディーの戸惑った表情が、今でも忘れられない。

 そうした状況にあっても、イ・ボミは笑顔を忘れない。メディアやファンがごった返す中、こう語った。

「韓国でもこれだけ注目されていることに、とても驚いていますし、すごく感謝しています」

 そして、4度目の今回。イ・ボミの家族やマネジャーたちが一緒に食事するという有名カルビ店に招待され、そこで話を聞かせてもらった。

 お店に到着してまもなく、イ・ボミは「お腹すいたー!」と可愛らしい声を上げると、美味しそうなお肉をパクパクと食べ始めた。

 そんな彼女の前に、録音レコーダーを置かせてもらうと、イ・ボミはそこに向かって茶目っ気たっぷりのハングル語でこう言った。

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