2017年シーズン、イ・ボミが
求めるもの「結婚ではありませんよ」
イ・ボミ、2年連続賞金女王の本音(2)
昨年12月、韓国に帰国していたイ・ボミに話を聞いた。場所は、家族とともに一緒に食事をしていた有名なカルビ店だった。
イ・ボミは、美味しそうにお肉を頬張っていた箸を置くと、こちらの質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれた。まずは年間5勝できた要因について尋ねると、彼女は「2015年シーズンと同じチームで勝ち取った勝利」だと言った。
「(昨季も)キャディーの清水重憲さん、トレーナー、マネジャー、コーチ、そしてお母さんや家族が私を支えてくれました。(前のシーズンと)同じチームで戦えることは本当に強みだと思います。ただ、とてもしんどいシーズンでもありました。(疲労の)ピークは日本女子オープンを棄権してしまった9月です。8週連続で試合に出場するのは初めての経験で、あのときは本当に疲れていました」
シーズン終了後、韓国で束の間のオフを過ごしたイ・ボミ このときの様子を、一番間近で見ていた清水キャディーが振り返る。
「彼女は日々トレーニングを続けていますし、ルーティーンも毎日同じことをやってきました。それで『疲れた』というのは、やはり精神的な部分が大きかったと思います。特に、よくて当たり前、結果が出て当然と(周囲に)思われているのが、相当つらかったのではないでしょうか。トップ10に入らないだけで、『どうしたの?』と心配されてしまいますからね。
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