ゴルフ界はトランプ氏を歓迎か。ゴルフと米国大統領の密接な関係 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 さらに、マスターズが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのメンバーだったアイゼンハワー氏は、10番ティーグラウンド横にある一軒家"アイゼンハワー・キャビン"に執務室まで設けた。この場所で、しばしば政府要人との会議が行なわれていた。つまりその当時は、ゴルフ場が米国の政治活動の中心になっていたのだ。

 ちなみに、かつて17番ホールのフェアウェーにあった松の木は(※2014年の寒波で枯れて倒木)、「アイゼンハワーツリー」と呼ばれていた。その木を苦手とするアイゼンハワー氏が、「邪魔だから切ってほしい」と何度頼んでも聞き入られなかったことから、そう名付けられたという。

 こうしてみると、ゴルフとアメリカ大統領の関わりは、本当に深いものがある。そして、次期大統領のトランプ氏は、「ゴルフはビジネスにとって重要な役割を果たしている。私はたくさんの商談をグリーン上でまとめてきた」と語っている。もしかすると、大統領に就任したあかつきには、重要な法案がグリーン上で話し合われるかもしれない。

 なお、ゴルフをしなかったのは、第39代大統領のジミー・カーター氏ぐらいだそうだ。要はそれほど、ゴルフはアメリカの政治の世界において、大きな役割を果たしてきたのである。

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