【木村和久連載】意外と楽しいマッチプレー。その醍醐味とは? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 駆け引きは、どのくらいの距離で「オーケー」を出すか。50cm前後の微妙な距離でも、カップの上から打つ場合は「オーケー」を出しません。ただし、30cm未満で、明らかに入る距離で「オーケー」を言わないのは失礼になります。その判断が難しいところです。

「意地悪なヤツ」と思われると、相手もなかなか「オーケー」を出しませんから。結局、すべてカップインの勝負になった、なんてこともあるとか。人間性が出ますね。

マッチプレーでは相手との駆け引きが確かに重要なポイントとなりますが……マッチプレーでは相手との駆け引きが確かに重要なポイントとなりますが…… ゴルフ漫画などでは、微妙な距離なのに「オーケー」を出し続け、最後のホールで突如「オーケー」出さない。そうすると、相手はその日に打っていない距離のパットをするはめになり、動揺してミスをする。そんな逸話もありました。

 さて、ハンデ3の方と対戦したマッチプレー初戦は、2ホールを残して私が勝利。決勝トーナメント2回戦へと進出しました。

 その2回戦、今度はハンデ22の方と対戦。逆にハンデをあげる立場となりました。“追われる立場”というのでしょうか。やってみると、結構きつかったですね。

 同じスコアで上がったら、負けになるホールが6つもあるんですよ。そのハンデホールであれば、相手がダブルボギーを叩いても、こちらがボギーなら引き分け。「マジかよぉ~、ダボなら普通負けだろ」って叫びたくなります。

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