賞金女王に最も近い日本人プレーヤー、渡邉彩香が「目指す場所」
渡邉彩香インタビュー(後編)
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2015年シーズン、開幕から3試合連続予選落ちという憂き目にあった渡邉彩香(22歳)。しかし、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の元会長・樋口久子プロの助言によって、その危機的な状況から脱すると、シーズン2勝を飾って、日本人トップの賞金ランキング6位という好成績を収めた。
2016年シーズンに向けて、さらなる飛躍を誓う渡邉彩香 優勝経験を重ねることと等しく、渡邉を成長させてくれたのは、強豪・外国人選手たちとの優勝争いだった。昨季は、賞金ランキング1位のイ・ボミ(27歳/韓国)や、同2位のテレサ・ルー(28歳/台湾)らと何度となく上位争いを演じて、渡邉はそのつど、大きな刺激を受けたという。
「イ・ボミさんは、本当に強かったですね。ニトリレディス(8月28日~30日/北海道)では優勝を争って、最終日の前半を終えた時点では私がリードしていたんです。でも後半、私がバーディーを奪えずに足踏みしている間に、ボミさんが一気にバーディーを重ねていって逆転されてしまいました。
試合の流れを読んで、"ここ"という勝負どころでのショットやパッティングの精度がすごかった。逆に私は、大事なところでミスをしてしまって......。高い技術を持っていて、それをここ一番で発揮できるメンタルの差をすごく感じましたし、私には(チャンスとわかっていても)チャンスにつけられるショットがないことを改めて痛感させられました」
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