2016.03.02

苦悩する渡邉彩香を日本人最上位に導いた、樋口久子の「助言」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

渡邉彩香インタビュー(前編)

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。

 2013年シーズン、渡邉彩香(22歳)はプロ2年目、ツアー本格参戦1年目でシード権を獲得(賞金ランキング46位)すると、2014年シーズンには4戦目のアクサレディス(3月28日~30日/宮崎県)でツアー初優勝。2年連続でシード権を手にして、賞金ランキング11位という好成績を収めた。

 さらに昨シーズン(2015年)は、ヤマハレディース(4月2日~5日/静岡県)、樋口久子 Pontaレディス(10月30日~11月1日/埼玉県)とシーズン2勝を飾って、トップ10フィニッシュを17回記録するなど実力を発揮。獲得賞金は1億円を突破し、賞金ランキングは日本人トップの6位まで浮上した。

 ちょうど2年前、2014年シーズンを前にしたインタビューでは、「今年、ひとつでも勝てれば……」と控えめに抱負を語っていた。しかしそれ以降、渡邉は予想をはるかに超える活躍を見せている。その間の自身の”飛躍”を、彼女はどう捉えているのだろうか。また、まもなく始まる2016年シーズンに向けて、どんな目標を持っているのだろうか――。

昨季の賞金ランキングで、日本人トップの6位という好成績を収めた渡邉彩香 渡邉はプロになって以来、さまざまなことを経験し、成長するためにいろいろなことを積み重ねてきた。ここ2年間の活躍は、その成果であることは間違いないが、”飛躍”の発端は、2014年のアクサレディス優勝だった。