【木村和久連載】冬のゴルフの鉄則は「とにかく無理しちゃダメ」 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 冬のゴルフでありがちなのは、着膨れして体が回らなくなることです。とりわけ昭和の人は、よく服を着込みますね。余りに着すぎて、見た目が"ドラえもん"とか、ミシュランタイヤのキャラクターのようになったりして大変です。

 今では、フリースもあるし、ヒートテックなど薄くて動きやすいアンダーウェアもあるので、そこらへんを着こなして、ぜひ薄着でラウンドしてください。

 プレーにおけるポイントはいろいろとありますが、まずはボールが冷たくなって飛びません。あれは、ほんと不思議です。卵でも温めるかのように、カイロなどでボールを温めてからプレーする人がいますが、しないよりはマシですか。

 アイアンの番手は、1番手大きいのを使用して、飛ばない対策をしっかりと整えておきましょう。そして、芝生は枯れていますから、ボールはなかなか上がりません。アプローチは、転がしが基本ですね。

 プレー中、何が困るかって、寒さで指の感覚がなくなるのが、一番つらいです。私は冬場になると、右手にも指だけ出ているグローブをはめます。さらに、ポケットカイロは2個持ちが必須ですね。以前、地元・宮城で冬のゴルフをしたのですが、ほんと寒かった......。あのときは、背中にカイロを貼って、スコットランドに来たと思ってプレーしましたけど。

 寒さ対策は万全と思っていても、思わぬ落とし穴に遭遇することがあります。私なんか以前、余りにも寒いのでポケットに両手を突っ込んで歩いていたら、斜面で足を滑らせて捻挫。1週間くらい、歩けない状態になりました。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る