【ゴルフ】韓国代表総監督が語る
「韓国人が世界で成功している3つの要因」
2010年にアメリカ女子ツアーの賞金女王に輝いたチェ・ナヨンをはじめ、世界のゴルフ界で驚異的な強さを見せている韓国勢。検証・韓流ゴルフ「強さの秘密」
連載◆第1回
韓国勢が、世界のゴルフ界で"猛威"をふるっている。
アメリカ男子ツアーでは2009年全米プロ選手権で、Y.E.ヤンがタイガー・ウッズを下してアジア勢初のメジャー制覇。同女子ツアーでは、2009年にシン・ジエ、2010年にはチェ・ナヨンと、2年連続で賞金女王に輝いた。今季のメジャー第1弾、クラフトナビスコ選手権を制したのも、韓国人のユ・スンヨンだった。
日本ツアーでも、ここ数年は男女ともに韓国勢が賞金王のタイトルを獲得。男子は、キム・キョンテ、ベ・サンムンが石川遼ら日本勢を立て続けに退け、女子ではアン・ソンジュが2年連続の賞金女王となっている。
それにしてもなぜ、韓国勢はこれほど強いのか。このシリーズでは、その秘密をあらゆる角度から探っていきたい。
まず最初に、輝かしい実績を誇る面々のキャリアをひも解いてみると、ひとつの共通点が浮かび上がってきた。ほとんどの選手がアマチュア時代に韓国代表や、その候補選手となる「代表常備軍」に名を連ね、ある人物から指導を受けているのである。
その人物の名は、ハン・ヨンヒ(韓然熙)。今年で52歳になる彼は、2003年6月~2011年11月まで大韓ゴルフ協会(KGA)韓国代表・代表常備軍総監督を務めてきた、韓国ゴルフ界では知る人ぞ知る、名コーチである。
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