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モウリーニョは立て直すことができるのか 内紛続きのレアル・マドリードで始まった改革の行方 (4ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Akiko Tonegawa

【スター軍団を率いる苦悩】

 モウリーニョがレアル・マドリードに戻ってから約100日。ピッチ上でも変化が見え始めている。直近の2試合では、セビージャとライプツィヒを、ともに4対1で下した。プレー内容も改善され、選手たちは徐々に自信を取り戻しつつある。

 才能豊かな選手たちを揃えるレアルでは、誰を起用し、誰をベンチに置くかという選択さえ、新たな不満や対立の火種になりかねない。その難しさについて尋ねられたモウリーニョは、冗談交じりにこう答えた。

「誰が本当に試合に出る資格があるのか測定できる機械を、アマゾンで買えたらいいんだがね!」

 笑いを誘う言葉だが、その裏にはスター軍団を率いる監督ならではの苦悩が透けて見える。モウリーニョは、冬の移籍市場で新たな選手を獲得するつもりはないと明言している。もともと少数精鋭のチームを好む彼は、現在の陣容にはすでに十分なクオリティーが備わっていると考えているのだ。必要なのは新しいスターではない。今いるスターたちを、ひとつのチームにまとめ上げることなのである。

「私がレアルに来てからまだ105日。ほんの少しだ」

 チャンピオンズリーグのライプツィヒ戦後、彼はそう語った。

「私自身、まだ選手たちのことを完全に理解できているわけではない。彼らを知るために最もいい方法は練習であり、とりわけ試合だ。バルセロナ戦のような難しい試合こそが重要なんだ」

 レアル・マドリードはカンプ・ノウで宿敵バルセロナと対戦する。この試合に勝てば、モウリーニョの改革が正しい方向に進んでいることを示す大きな一歩となるだろう。彼を再びレアル・マドリードの救世主へと押し上げるかもしれない。

 しかし、たとえクラシコに勝ったとしても、バルデベバスで繰り広げられているもうひとつの戦いが終わるわけではない。モウリーニョが本当に勝たなければならないのは、バルセロナではないのだから。

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