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【F1】アロンソが「壊れている」と指摘したパワーユニットは問題なし ホンダとの絆を深めて再出発を誓う

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

 今シーズン最大の成果を期待していた第17戦シンガポールGPでの低迷は、アストンマーティン・ホンダに大きな衝撃をもたらした。マレーシアで代替開催された第16戦バーレーンGPで8位入賞の好走を見せた直後であっただけに、期待はより大きく膨らみ、それゆえに失望も大きかった。

 あの衝撃から1週間が経ち、解析によってさまざまなことがわかってきた。

アロンソも気持ちを切り替えてアメリカGPに臨む photo by BOOZYアロンソも気持ちを切り替えてアメリカGPに臨む photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る まずは、フェルナンド・アロンソが「壊れている」と指摘したパワーユニット(PU)。HRC Sakuraに送り返して入念に検査を行なった結果、「ハードウェアに機械的な問題がないことを確認しました」と、ホンダの折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネジャー兼チーフエンジニアは語った。

 90度コーナーが連続するシンガポールは、コース特性上ターボラグが発生しやすく、エネルギー回生がしやすいサーキットである。それゆえに、立ち上がり時にICE(内燃機関エンジン)を余分に回してMGU-K(運動エネルギー回生システム)で制動をかけることでターボラグを打ち消す手法が使いづらいこともあり、その症状が出やすかったことも確かだという。

「90度コーナーの多いシンガポール特有のサーキットレイアウトとエネルギーリッチな状況(によるICEの作動領域の違い)では、まだターボラグの制御に苦労したところがありました。その結果として、ドライバーにとっては『加速フェーズで加速が足りない』と感じられることがあります。

 ラップごとにいい加速の時もあれば、加速がよくないこともある状況で、それが一貫していないとドライバーとしては快適に感じられなくて、『PUに異常がある』と感じられたということは考えられます」(折原GM)

 ドライバーの感覚に理解を示すホンダは、アメリカGPの舞台サーキット・オブ・ジ・アメリカズにも同じような低速コーナーが連続するセクションが存在するため、その対策を講じてきたという。

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著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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