【F1】アロンソが「壊れている」と指摘したパワーユニットは問題なし ホンダとの絆を深めて再出発を誓う (3ページ目)
【決して戦えないわけではない】
それに加えて、コーナリング中も車体とPUの挙動は密接に絡み合っていることも理解しなければならない。
前述のとおり、ドライバーがスロットルを戻している間もICEはそれ以上に回り、MGU-Kで発電しながら走行しているからだ。ICEの燃焼安定性などPUの作動がマシン挙動に影響を与えることもあれば、空力安定性などマシンの挙動がPUの作動に影響を与えることもある。
ストレートがPU、コーナーが車体といった、単純な構図で語ることなどできないのが2026年規定のF1マシンなのだ。そのような強引な分析に基づいて「車体はポールポジション獲得可能」と報じた記事を暗に否定するように、チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックはこう語った。
「たとえば、マシンバランスに問題がある場合でも、それがPUの挙動から来ていることもある。逆に(PUの挙動に問題があるように思えた場合でも)PU自体に問題はなくても、マシンバランスのほうに原因があることもある。
コーナーのすべてが車体で、ストレートのすべてがパワーユニット......といったシンプルな話ではない。両者が絡み合って性能を左右していることもある。ドライバーによってスロットルやブレーキの操作はわずかに異なるし、その検証も非常に複雑なんだ。だからこの点について誤った結論を導き出さないよう、正確に分析するにはかなりの時間が必要になるだろう」
こういった状況を理解した結果、アロンソはむしろ今シーズン残りのレースに対してポジティブな印象を持つようになったようだ。
PUの不利だけで結果が決まるわけではなく、セッティングによる改善の余地に加え、車体側の性能を引き出す伸びしろも加味すれば、決して戦えないわけではない。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、セクター1では200km/hオーバーの高速コーナーが連続し、セクター2と3には100km/h以下の低速コーナーが連続する。バックストレートは長いとは言っても13秒程度で、パワー差やディプロイメントの差が極端に出るわけではない。
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