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【プロ野球】2018年の「ドラフトキング」は誰だ? 小園海斗、藤原恭大、辰己涼介を上回る「外れ外れ1位選手」の圧倒的実績

  • 内田勝治●文 text by Katsuharu Uchida

ドラフトの勝ち組・負け組〜2018年の答え合わせ(後編)

 2018年のドラフト会議で、ひときわ注目を集めたのは甲子園を沸かせた高校生野手たちだった。根尾昂(※前編で紹介)、藤原恭大(ともに大阪桐蔭)、小園海斗(報徳学園)──。各球団が競って獲得を目指した逸材たちは、プロ入り後、どのような道を歩んできたのか。一方、抽選に敗れた球団が指名した選手のなかにも、球界を代表する存在へと成長した選手がいる。後編では野手たちの8年間を検証し、この年最大の「当たり」を探る。

2018年のドラフトで阪神から1位指名された大阪ガス時代の近本光司 photo by Kyodo News2018年のドラフトで阪神から1位指名された大阪ガス時代の近本光司 photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る

【首位打者を襲ったまさかの転落】

 甲子園で通算5本塁打を放ち、大阪桐蔭の春夏連覇に貢献した藤原恭大には3球団が競合し、ロッテの井口資仁監督が交渉権を引き当てた。

 ただ、プロの壁は厚かった。高卒4年目の2022年は49試合の出場で打率.209と苦しんだ。それでも2024年には74試合で打率.290と成長の兆しを見せ、2025年には初めて規定打席に到達。打率.271、4本塁打、24打点、15盗塁を記録した。

 2026年5月にはフェンス際の打球に飛び込んだ際、右肩を亜脱臼するアクシデントに見舞われた。それでも今季は108試合に出場。プロ8年間で通算551試合に出場し、打率.251、26本塁打、56盗塁をマーク。試行錯誤を重ねながら、ようやくチームの主力へと成長しつつある。

 広島が4球団競合の末に獲得した小園海斗は、高卒3年目の2021年に正遊撃手に定着。113試合に出場して打率.298を記録した。

 2024年には143試合で打率.280と着実に成長を遂げ、2025年には138試合で打率.309、161安打をマーク。首位打者と最高出塁率(.365)の2冠に輝き、2026年のWBCでは侍ジャパンの一員にも選ばれた。

 しかし、今季は一転して苦しいシーズンとなった。成績もさることながら、7月には指定薬物エトミデート(通称「ゾンビたばこ」)をめぐる問題に関連し、小園らが関係者と同席した際の写真が週刊誌に掲載された。小園自身の薬物使用は確認されていないものの、球団は最終的に信頼関係を維持することが難しいと判断。10月1日、来季の契約を結ばないことを通告した。前年に打撃2冠を獲得したばかりの主力選手に対する異例の決断だった。移籍先を含め、今後の動向が注目される。

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著者プロフィール

  • 内田勝治

    内田勝治 (うちだ・かつはる)

    1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう

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