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【プロ野球】あれから8年...4球団競合の根尾昂と6位指名の戸郷翔征、くっきり分かれた明暗 2018年ドラフトの答え合わせ

  • 内田勝治●文 text by Katsuharu Uchida

ドラフトの勝ち組・負け組〜2018年の答え合わせ(前編)

 今年も、各球団の未来を左右する「運命の日」、ドラフト会議が10月22日に行なわれる。ドラフトの成否は、指名された瞬間にはわからない。将来を嘱望された逸材が伸び悩む一方、下位指名から球界を代表する選手へと成長するケースもある。今回は2018年のドラフトを振り返り、その「答え合わせ」をしたい。

大阪桐蔭の根尾昂の交渉権を引き当て、ガッツポーズする中日の与田剛監督(当時/写真左) photo by Kyodo News大阪桐蔭の根尾昂の交渉権を引き当て、ガッツポーズする中日の与田剛監督(当時/写真左) photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る

【甲子園のスターが味わった試練】

 2018年のドラフト会議は、根尾昂(大阪桐蔭)と小園海斗(報徳学園)にそれぞれ4球団、藤原恭大(大阪桐蔭)に3球団が競合するなど、1回目の1位入札が高校生に集中した。松本航(日体大)を単独指名した西武を除く11球団が、最初の入札で高校生を指名している。

 大阪桐蔭の春夏連覇を支えた根尾昂にはヤクルト、巨人、中日、日本ハムの4球団、報徳学園の小園海斗には広島、DeNA、ソフトバンク、オリックスの4球団が競合。根尾と同じく大阪桐蔭の主力だった藤原恭大にも、ロッテ、阪神、楽天の3球団が競合した。

 抽選の結果、根尾は中日、小園は広島、藤原はロッテがそれぞれ交渉権を獲得した。一方、この年に就任したばかりの巨人・原辰徳監督と阪神・矢野燿大監督は、1位指名の抽選に2度続けて外れるという苦い船出となった。

 根尾は内野手として中日に入団したものの、定位置をつかむことができず、プロ4年目の2022年、シーズン途中に投手へ転向した。同年は救援で25試合に登板し、防御率3.41と可能性を示したが、先発に挑戦した2023年以降は結果を残せずにいた。2025年も4試合の登板で防御率7.94に終わっている。

 待望のプロ初勝利を挙げたのは、8年目の2026年4月8日、DeNA戦(横浜)だった。延長10回を三者凡退に抑えると、直後の11回に味方打線が2点を勝ち越し、6対4で勝利。ようやくプロ初白星を手にした。

 しかし、その後も安定感を欠き、9試合に登板して防御率5.00。5月4日に二軍降格となり、以降は一軍のマウンドに上がることができなかった。

 4球団が競合した逸材だけに、期待の大きさは計り知れない。だが、プロ8年目を終えた現在も、投手として確固たる地位を築くには至っていない。

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著者プロフィール

  • 内田勝治

    内田勝治 (うちだ・かつはる)

    1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう

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