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モウリーニョは立て直すことができるのか 内紛続きのレアル・マドリードで始まった改革の行方 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Akiko Tonegawa

【始まったモウリーニョの改革】

 宿敵バルセロナとの関係も冷えきっている。クラシコ前に両クラブの会長が昼食を共にする長年の伝統は途絶え、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は「現在、我々とマドリードは無関係だ」と言いきった。背景には、バルセロナがスペインの審判組織の元幹部に長年にわたって多額の金銭を支払っていたとされる事件をめぐる対立がある。ペレスは今や、クラブ内部の混乱に加え、外部にいくつもの戦いを抱えているのである。

 モウリーニョにも、ペレスとテバスの関係を修復することはできないし、バルセロナとの対立を終わらせることもできない。彼にできるのは、自らが指揮するチームに失われた秩序を取り戻すことだ。そのためにモウリーニョは、細かな部分から改革を始めている。

 まず時間管理や食事に関する新たなルールを導入した。選手たちは練習開始のおよそ1時間前にはバルデベバスに到着しなければならず、それぞれの朝食の内容も以前より厳しく管理されるようになった。さらにモウリーニョは、選手とコーチングスタッフが揃って食事を取る機会を積極的に設けている。チーム全体の結束を高めるための習慣をあらためて重視するようになったのだ。ロッカールームの結びつきは食卓から、というわけだ。

 また、彼はバルデベバスに130インチの巨大スクリーンを設置させた。選手の動き、細かなプレー、ミス、戦術的な状況などを、素早く簡潔に、そしてわかりやすく説明するためだ。

 モウリーニョは現在、バルデベバスで長い時間を過ごしている。かつてレアル・マドリードを率いていた時には幼かった子どもたちも20代後半になり、ロンドンで暮らしている。妻がマドリードにいない時には、夕方6時や7時に仕事を終えても、急いで練習場を離れる理由がないと彼は言う。そのままクラブハウスに残ることも多い。復帰後の数カ月で、バルデベバスはほとんど第二の家になった。もちろん快適な設備はすべて揃っている。大好きな生ハムまで。

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