戦う相手はバルセロナではない トラブル続出のレアル・マドリードに何が起きているのか (2ページ目)
【選手、スタッフにさまざまな摩擦】
だが、これで問題がすべて解決したわけではない。なぜなら、事件は単なる選手同士の喧嘩ではなかったからだ。チームを率いるべき立場の選手たちが、互いを信頼できなくなっている。それこそが、今のレアル・マドリードが抱える最も深刻な問題なのである。
こうしたトラブルはこの一件だけではなかった。昨シーズンは選手とスタッフの間でさまざまな摩擦が生じていた。事実として確認された出来事もあれば、スペインのメディアが報じた噂の域を出ないものもある。
今年10月初旬になっても、マドリードから伝わってくるロッカールームの様子は、ひと言で表すならこうだ。
「冷えきっている」
カルロ・アンチェロッティがブラジル代表監督に就任するために去ってから、いや、その少し前から、すでにレアル・マドリードは決していい状態にはなかった。アンチェロッティが去ったあと、クラブはシャビ・アロンソを新監督に迎えた。新しい時代を築くためだった。
しかし、その挑戦はわずか7カ月で終わった。2026年1月、スペイン・スーパーカップ決勝でバルセロナに敗れると、クラブは再び監督交代を決断。セカンドチームのカスティージャを率いていたアルバロ・アルベロアを昇格させた。
だが、これでも問題は解決しなかった。シャビ・アロンソが一部の選手との関係構築に苦しんだだけでなく、クラブを熟知していたアルベロアでさえ、ロッカールームに完全な平穏を取り戻すことはできなかった。スペインのメディアは、その状況を「カオス」と表現した。
そこで浮上したのが、ジョゼ・モウリーニョだった。クラブ幹部の誰もが彼の復帰を歓迎していたわけではない。しかし、最終的に決断を下すのは会長のペレスだ。彼は強烈な個性と権威によってスター選手たちを統率できる監督を求めていた。そして何より、タイトルを求めていた。
こうしてモウリーニョは今年6月、13年ぶりにマドリードに戻ってきた。しかし監督を代えるだけでは解決できない問題がチームには存在していた。その理由を理解するには、「レアルから去った選手たち」にも目を向けなければならない。
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