検索

【チャンピオンズリーグ】注目は「鈴木彩艶」だけじゃない 欧州最高峰の舞台で世界に名前を広めそうな日本人は? (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Hideki Kasuya

【上田綺世の僚友ジルーとの出会い】

 プレミアリーグやブンデスリーガからもオファーは届いていたのかもしれない。だが、残留争いに巻き込まれるクラブだとしたら、FWというポジションは苦しい。いくら待ってもボールに触れることができず、自陣に下がってディフェンスを強いられ、パスを受けることができても相手ゴールまでの距離が遠く、あっという間に囲まれる。

 もちろん、チャンピオンズリーグでも守勢に回らざるを得ない試合は少なからずあるだろう。おそらく10月13日のアーセナル戦(アウェー)、11月25日のバイエルン戦(ホーム)などは、失点のリスクを最大限に抑え込むゲームプランを用いなければならない。

 しかし、その他の6試合は上田の決定力を活かすべく、攻撃的に打って出ることが肝要だ。彼のキープ力、巧みなポジショニングはチャンピオンズリーグの舞台でも十分に通用するはず。リーグ・アンのデビュー戦となった9月3日のトゥールーズ戦でも、一瞬の間合いでマーカーの前に入り、決勝ゴールを決めてヒーローとなった。

 また、僚友オリヴィエ・ジルーの存在も心強い。フランス代表歴代最多となる57ゴールの記録を持ち、チェルシーやアーセナルでは献身的な姿勢でロッカールームとサポーターからリスペクトされていた人物だ。柔軟なボールタッチと強靱なフィジカルは、39歳になった現在も衰えを知らない。

 上田にとって、ジルーは「生きた教科書」である。今後のキャリアを踏まえると、これ以上ないアドバンテージだ。出会いは、人を変える──。

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

【フォーメーション】サッカー日本代表2030年W杯のメンバー予想

4 / 4

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

キーワード

このページのトップに戻る