久保建英の今季前半は「失望」とスペイン人記者 新監督の3バック採用でポジション争いはさらに厳しく...... (2ページ目)
【激化するポジション争い】
仮にすべての攻撃陣が万全な状態だったとしたら、今の久保のパフォーマンスや存在感、有効性を考えると、控えに回ったとしても決しておかしくはないだろう。彼がこれまでいかにチームに多大な貢献をしてきたとしても関係ない。
久保のポジション争いのライバルとして、今夏加入したゴンサロ・ゲデスが挙げられる。何年も出場機会に恵まれず試合感を取り戻すのに少し苦労したが、今やほかの選手とは一線を画す好調ぶりで、レギュラーとして申し分ない存在となった。
機動力があって貪欲に突破を狙い、絶えずゴールを目指す姿勢がある。また、クロスの精度の高さも相まって重要な地位を築いている。ここ8試合連続で先発し、左サイドや右サイド、トップでプレーしながら3得点1アシストを記録。常にプレーする準備ができていることも彼の長所だ。ピッチでの彼の献身的な姿勢を、チームが苦しんでいる今の時期こそ多くの選手が見習うべきだ。
アンデル・バレネチェアもコンディションがよければ間違いなくレギュラー確定だ。ドリブルで相手をかわし、ゴラッソや信じられないようなアシストを記録し、ほぼすべてのプレーを成功させている。
ここまで6ゴール(3得点3アシスト)に関与しているが、フィニッシャーが決めればさらに記録を伸ばしていたはずだ。最近までイゴール・スベルディアに並び全試合で先発していた。2022-23や2023-24シーズンの久保のように、チームとサポーターに輝きをもたらしている。
キャプテンのミケル・オヤルサバルの地位は揺るぎない。リーダーシップと統率力は言うまでもなく、プレーに対するインテリジェンス、得点力、チャンスメークの能力も際立っている。戦線復帰したレバンテ戦で、ゴールにつながったプレーひとつを見てもそれは明らかだ。
2 / 3

