佐野海舟が「お買い得」な理由を示すデータの数々 スパーズでスタメンになる実力は十分 (4ページ目)
【日本代表に欠かせぬ佐野の成長】
昨シーズンのマンチェスター・シティは、ロドリの長期欠場によって無冠に終わった。マンチェスター・Uはポジショニングに秀でたマイケル・キャリックの後継者が7シーズンにわたって見つかっていない。アーセナルは圧倒的な存在感を放ったパトリック・ヴィエラが去ったあと、中盤からすごみが消えた。
新シーズンが開幕した早々から、佐野がワールドクラスの階段を上りはじめるとは考えにくい。まだ経験が必要だろう。しかし、数多くの修羅場で揉まれれば、隠された才能が奥底まで光り、名門スパーズで絶対的な地位を勝ち取る可能性は十分すぎるほど感じられる。
守田英正と遠藤は30代を迎え、フィジカルの向上が難しい年齢に差しかかった。日本代表の明日を考える意味でも、佐野のレベルアップは重要だ。世界最高峰プレミアリーグで腕を試すチャレンジの瞬間は、刻一刻と近づいている。
著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
【5年後の日本代表】佐野海舟の名前はスタメンにある?
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