佐野海舟が「お買い得」な理由を示すデータの数々 スパーズでスタメンになる実力は十分 (2ページ目)
【佐野海舟の昨季スタッツは他を圧倒】
そんな状況のなか、7月中旬に突如として「KAISYU SANO」の名前が浮上した。スパーズの現状を踏まえるとわからなくはない。中盤センターのロドリゴ・ベンタンクールとイヴ・ビスマの契約が来年6月末日で切れるため、売り時としては今夏がベストになるからだ。
また、ビスマとMFパペ・マタル・サールは12月21日に開幕するアフリカ選手権に参加する公算が大きく、過密日程を迎える年末年始に起用できなくなる。スパーズは中盤センターが手薄になりかねない。
だからこそマインツの佐野、そしてバイエルンのMFジョアン・パリーニャが補強候補に挙げられたのだろう。さらにアトレティコ・マドリードのMFコナー・ギャラガーにも興味を持ち、すでにエージェントには接触済みとの情報も飛び交いはじめている。
知名度や実績で比べると、佐野はやや劣る。パリーニャはポルトガル代表、ギャラガーはイングランド代表にほぼ定着し、彼らの実力は誰もが認めるところだ。
しかし、昨シーズンのスタッツは佐野が圧倒している。
[佐野]→34試合出場・スタメン全試合
[ギャラガー]→32試合出場・スタメン19試合
[パリーニャ]→17試合出場・スタメン6試合
ギャラガーとパリーニャは昨シーズン、周囲の期待に応えられなかった。特にパリーニャは右内転筋の筋繊維断裂もあり、レオン・ゴレツカ、ヨシュア・キミッヒ、アレクサンダル・パブロヴィッチといった実力者の牙城を崩す気配すらなかった。
さらにスパーズ移籍へのネックは、バイエルンが設定したとされる移籍金が、2500万ポンド(約49億円)と意外に高額な点だ。昨年夏にフラムから獲得した際に4700万ポンド(約92億円)もかかっているため、50%近くは回収したいのだろう。
一方、佐野の推定市場価格は1750万ポンド(約34億円)。そしてパリーニャより5歳も若い。どちらを獲得すべきは一目瞭然である。
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