サッカー日本代表とワールドカップ優勝候補に挙がる欧州列強を比較 ポルトガルと渡り合うことは可能か (3ページ目)
たとえば中盤の遠藤航、守田英正、鎌田大地の3人はポルトガルのヴィティーニャ、ベルナルド・シルバ、ブルーノ・フェルナンデスと拮抗。サイドアタッカーの得点力もそん色はない。三笘薫、中村敬斗、堂安律はプレミアリーグ、リーグアン、ブンデスリーガで二桁得点の選手で、ラファエル・レオン、ジョタ、フランシスコ・トリンコン(スポルティング)とも渡り合えるはずだ。
ただ、森保監督はウイングバックという"発明品"を好み、サイドアタッカーのアドバンテージを捨てようとしている。何も、ウイングバックのすべてを否定するわけではない。たとえばポルトガルの名将ルベン・アモリム(現マンチェスター・ユナイテッド監督)は3-4-2-1でウイングバックを用いているが、左右はディオゴ・ダロ、パトリック・ドルグと強度が高く、4バックではサイドバックになる選手たちだ。
マルティネス監督は正攻法で、人材の質の高さを引き出している。批判が集まったロナウドの起用も、ネーションズリーグ決勝進出で正当性を証明した。同じベテランの抜擢でも、低迷するFC東京でも主力ではない選手を「メンタリティや経験」で招集するのとはわけが違う。
ネーションズリーグ決勝、ポルトガルは王者スペインと覇を競うが、2026年W杯も優勝候補のひとつだ。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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