ワールドカップ欧州予選がスタート 出場枠3増、方式変更でイタリア「復帰」はなるか (3ページ目)
【イタリア、3大会ぶりの出場は?】
同じく2連勝スタートを切ったグループGのポーランド(35位)は、次節から最有力候補のオランダ(7位)が参戦するため、油断はできない。オランダとの直接対決2試合が1位通過を決める山場となるが、フィンランド(69位)、リトアニア(142位)、マルタ(168位)との試合では確実に勝ち点3を稼ぎたいところだ。
最大の注目は、直近2大会で予選敗退を喫しているイタリア(9位)が最有力と目されるグループIだ。同グループでライバルと見られるのが、すでに3月の予選で2連勝を飾っているアーリング・ハーランドを擁するノルウェー(43位)で、その他にイスラエル(76位)、エストニア(123位)、モルドバ(151位)が同居する。
グループHは、6月の代表ウィークで初戦を戦うオーストリア(22位)が最有力で、ルーマニア(38位)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(74位)、キプロス(130位)、サンマリノ(210位=最下位)の5チームで構成される。ちなみに、3月の予選ではボスニア・ヘルツェゴビナが連勝スタートを切った。
ベルギー(8位)、ウェールズ(29位)、北マケドニア(67位)、カザフスタン(110位)、リヒテンシュタイン(204位)が同居するグループJでは、6月に初戦を戦うベルギーが最有力。ウェールズは今回もプレーオフ経由での本大会出場を目指すことになりそうだが、3月の第2節で引き分けた北マケドニアがライバルになる。
そして6月から参戦するクロアチア(13位)が最有力のグループKは、3月の予選で連勝したチェコ(42位)とモンテネグロ(73位)がライバル候補。フェロー諸島(137位)、ジブラルタル(196位)との試合で取りこぼしをするような事態が発生したチームは、予選突破が遠ざかると見ていい。
果たして、来年のW杯本大会の出場権を獲得する16チームはどこになるのか。
グループステージは11月の代表ウィークに終了し、12チームの本大会出場が決定。残る4チームを決めるプレーオフは、今年12月の本大会組み合わせ抽選会の後、他の地区による大陸間プレーオフが行なわれる来年3月の代表ウィークに行なわれる予定だ。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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