ワールドカップ欧州予選がスタート 出場枠3増、方式変更でイタリア「復帰」はなるか (2ページ目)
【1位通過が濃厚な"4強"】
とりわけ予選方式変更の恩恵を最も受けたのが、現在進行中のUEFAネーションズリーグで準決勝(ファイナル4)に進出し、4チームからなるグループに配されたドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルだ。
予選グループAに入ったドイツ(最新のFIFAランキング10位、以下同)の対戦相手は、スロバキア(41位)、北アイルランド(71位)、ルクセンブルク(92位)。グループDのフランス(2位)の対戦相手はウクライナ(25位)、アイスランド(70位)、アゼルバイジャン(117位)。グループEのスペイン(3位)はトルコ(28位)、ジョージア(68位)、ブルガリア(82位)と、グループFのポルトガル(6位)はハンガリー(30位)、アイルランド(60位)、アルメニア(100位)と、それぞれグループステージを戦う。
各グループの顔ぶれを見る限り、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルの1位通過の可能性は相当に高いだろう。
ただ、4チームで構成される他の2グループは無風とは言いきれない。グループBではスイス(20位)とスウェーデン(27位)が同居し、スロベニア(55位)、コソボ(99位)と対戦。グループCもデンマーク(21位)が優勢と見られるものの、ギリシャ(39位)、スコットランド(45位)が同居し、これにベラルーシ(98位)を加えた激戦区を戦う。試合数が減っただけに、1試合も油断はできない。
ちなみに、4チームで構成される上記の6グループはまだ予選は始まらず、今年9、10、11月の代表ウィークで全6節が行なわれる短期決戦となっている。
一方、5チームで構成されるグループGからグループLまでは、3月の代表ウィークから予選が始まった。
そのなかで、順調に勝ち星を重ねたのがグループKのイングランド(4位)だ。初戦の相手アルバニア(65位)に2-0で勝利すると、続くラトビア(140位)も3-0で一蹴。トーマス・トゥヘル新体制下の船出は視界良好で、次節(6月7日)で対戦するアンドラ(171位)に足元をすくわれる可能性も低い。ライバルとなり得るとすれば、次節から参戦するセルビア(32位)くらいか。
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