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サッカー日本代表入りもある? チェイス・アンリら今季ブンデスリーガデビューした4人の現在地 (2ページ目)

  • 林遼平●取材・文 text by Hayashi Ryohei

【準レギュラーの立ち位置を見事に手にした】

チェイス・アンリ(シュツットガルト/DF)

 今季の前半戦において"驚き"という面では、佐野海舟を上回っているのがチェイス・アンリだ。

 現在20歳の若武者は、シーズン開幕前の時点でトップチームに残れるかどうかも定かではなかった。しかし、最終ラインにケガ人が続出してベンチ入りを果たすと、さっそく開幕戦でブンデスリーガデビュー。そこで堂々たるプレーを見せて、わずかなチャンスを掴み取ることに成功した。

 そこから4カ月の間にチェイス・アンリの環境は大きく変わった。なかなかケガ人が復帰してこなかったことやCLとの兼ね合いで日程がタイトになったこともあり、コンスタントに出場機会を得られた。10月26日のキール戦からは公式戦4試合連続先発出場を記録するなど、着実に評価を高め、クラブ内での地位を確かなものとしている。

 もちろん今後、ケガ人が復帰してくれば序列は下がってしまうかもしれないが、現在はCLとの兼ね合いのなかでセンターバックのローテーションの一角に入っており、準レギュラーという立ち位置を手にしたのは見事と言っていいだろう。

 プレー面に関しても試合を重ねるごとに変化してきている。シーズン序盤はビルドアップやポジショニングに不安を抱えていたが、今では積極的にトライする姿勢が見られ、ポジショニングにしても読みの鋭さを生かしたディフェンスでボールを奪取する回数が増えてきている。この半年での成長という面では、他の日本人選手とは比べものにならない程、ピッチ上で変化を見せており、ここからの進化が楽しみでならない。

 一方で、しっかりと認められたうえで迎える2025年は、よりプレッシャーのかかる状況でプレーする機会が多くなるはずだ。シーズン終盤になると、CLやブンデスリーガにおいて重要な試合がより増えてくる。そういった状況下で強いメンタリティを持って挑むことができるか。2025年をさらなる飛躍の年にしたいところだ。

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