久保建英は大舞台に強い スペイン人記者が指摘するバルセロナ戦での驚異的なパフォーマンスを裏づけるデータ (2ページ目)
【バルサ戦は驚異的なパフォーマンス】
久保が常にバルサ戦に照準を当てているのは明確だ。過去に所属するも諸事情により退団せざるを得なかったこと。のちにライバルのレアル・マドリードに加入したことに加え、その試合の重要性が彼の特別なモチベーションに大きな影響を与えている。
バルサ戦で改めて自分の価値を証明してみせた久保は、ラ・レアルの攻撃におけるスターとしてだけでなく、守備でも献身性とハードワークを示し、模範的な選手となった。プレーが非常に正確かつクレバーで、特にブライス・メンデスとよく理解し合っていた。
ゴールにつながりそうなキーパスを3本出し、ドリブル、ロングパス、クロスを100%成功させた。さらに個人技を発揮してシュートも打ち、デュエルに7回勝利し、地面に倒れこんだ時にファウルを受け、イニゴ・マルティネスのイエローカードを誘発。守備ではタックルを3度仕掛け、ボールをクリアするシーンもあった。
久保はフル出場して最高の働きをし、サポーターを楽しませた。ゴールこそ決められなかったが、自身のパフォーマンスがチームの勝利につながったことに満足しているだろう。
サポーターはまた、この試合でボールを持っていない時の久保の働きも認識したはずだ。それはSNS上で、彼のメインの仕事でも長所でもない守備に対するポジティブなコメントが多数見受けられたところからもわかる。
ラ・レアルは、それまで公式戦すべてでゴールを奪い、直近7試合の平均得点が3ゴールを超えていたバルサにゴールを許さなかっただけでなく、10年ぶりに枠内シュートを1本も打たせなかったのだから、久保が守備でも大いに貢献したという意見はまったく的外れなものではない。
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