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サッカー日本代表の板倉滉と堂安律は安定感と存在感 町野修斗とチェイス・アンリはうれしい活躍 ブンデスリーガ4選手の現在地 (4ページ目)

  • 林遼平●取材・文 text by Hayashi Ryohei

【対人の強さで出場機会をつかむ】

チェイス・アンリ(シュツットガルト/DF)

 ここまでで一番の驚きですね。途中出場を含めてこれほど出続けたりするとはまったく思っていなかったので、開幕前の予想に関して申し訳なかったと言いたいです。

 今季の使われ方を見ると、センターバックだけでなく、途中出場で右サイドバック(SB)や左SBでも起用されていて、日に日に自信がついてきていると感じます。それに、ほかの日本人選手と比べても、監督が会見で名前を出すことが多いんです。もちろん質問が出てくるのもあると思いますが、コメントで出てくるのはそれだけ監督が気にしている証拠。シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督からは、彼を育てていこうという思いを感じます。

 通用しているのは、やはり対人の強さです。それこそチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦でヴィニシウス・ジュニオールと対峙しましたけど、「2回目からはそんなに相手が力を入れてなかった」と言ってはいましたが、しっかり対応できていたり、高さ勝負や球際の勝負では本当に強さを発揮しています。

 面白いなと思ったのは、レアル・マドリードと対戦した上で「結局あのレベルも慣れだと思う」と話していたことです。「あのレベルでも慣れればいけると思う。だから、こういう試合をいかに経験するかが大事」と振り返っていて、相手の運動量や体の作りの凄さを感じつつも、そこを身につけつつ試合を経験していけば慣れてくるんじゃないかと。

 そんな言葉にも少なからず手応えを感じますし、レベルの高いチームに対してやれるという自覚が出てるのはすごいと思いますね。

 日本代表に呼ばれるタイミングは、スタメンに定着してからではないでしょうか。今は出たり出なかったりの状況で、もし日本代表に呼ばれてしまうとインターナショナルマッチウィークの間にほかの選手が台頭してきてしまう可能性もある。

 そこは森保監督もすごく考えていると思いますし、本人としても今はまずクラブと思っているところなので、まずはチームで頑張ることが大事だと思います。

遠藤航、冨安健洋、南野拓実など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール

  • 林遼平

    林遼平 (はやし・りょうへい)

    1987年生まれ。埼玉県出身。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることに。帰国後、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして各社スポーツ媒体などに寄稿している。2023年5月からドイツ生活を開始。

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