サッカー日本代表の板倉滉と堂安律は安定感と存在感 町野修斗とチェイス・アンリはうれしい活躍 ブンデスリーガ4選手の現在地 (2ページ目)
【攻守に貢献で存在感を発揮】
堂安律(フライブルク/MF)
堂安律選手は今季も開幕からスタメン出場を続けるなかで、これまでのキッカーの採点(第5節終了時点)だと平均で3.15となっています。開幕戦で点を取ったり、ハイデンハイム戦(9月21日)で見事な点を取ったりと調子のよさは感じます(10月5日のブレーメン戦で今季3点目)。
ただ、前々節のザンクトパウリ戦(9月28日)後に話を聞いた際には「まだまだコンディションはフルじゃない。誰が見ても今の自分は調子がいいんだとわかるぐらいまで上げていかないと」という話をしていました。
個人的に見る感じでは、チームですごく存在感があると思います。守備で貢献できるし、攻撃でも違いを見せられる。調子がいいんじゃないかと思っていたところで、さらにコンディションを上げていくわけですから、ちょっと楽しみにしています。
チームとしてはザンクトパウリ戦の敗戦は物足りなさがあったと思います。今季はユリアン・シュスター監督に変わりましたが、以前にも指摘したようにちょっとしたミスで点を取られてしまう。堂安選手が周りとすごくコミュニケーションを取りながら「こうやっていこうよ、もうちょっとタイミング合わせてよ」みたいな感じで言っていたんですけど、なかなかそういう状況にならなかったです。そうしたタイミングを合わせないといい攻撃ができないとも話していたので、そこは難しさを感じているのだと思います。
代表ではウイングバックでの起用も増えて、攻守に貢献できるようになったと感じます。もちろんアジアの戦いになると相手が引いてくることが多くて、攻撃に目が行きがちですけど、やはりフライブルクで学んだ守備面。相手からボールを奪ってチャンスを作るところに変化が出ています。そこがうまくいっているからこそ、起用されていると思いますね。
久保建英選手との関係性のよさが言われますが、やはり堂安選手は近いポジションの選手とワンツーでゴール前へ入っていくプレーなどを得意とするので、プレースタイル的に合うのかなと思います。
ザンクトパウリ戦も、もう少し近くに仲間がいてくれたらボールを動かしていけたシーンも多かったです。近くに仲間がいて、そこをうまく使ったり、使わずにダミーにして動いたりができる。ブレーメン戦ではまさに周りの選手の動きを使って、カットインからゴールを決めましたし、そこは代表戦につなげてほしいです。
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