斉藤光毅の代名詞「1対1の仕掛け」はオランダで進化 ケガ復帰後の課題は「高強度で90分間走りきる」 (4ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【三戸舜介と仲はいいけどライバルでもある】

── なかでも特に重きを置いているテーマはありますか?

「ハイインテンシティで90分間、走りきれることを意識しています。あとは、手術でハムがちょっと弱くなっていたのもあるので、そのハムのトレーニングを追加してもらっています」

── 今季後半からは三戸舜介選手(前アルビレックス新潟)も加わりました。

「より楽しくなりました。今までは世代別の代表で何度かやっていた程度でしたけど、ここに来てからはずっと一緒にいる感じになるので、必然的に仲よくなりましたよ」

── 見た目もタイプも似ている印象です。

「スパルタが三戸ちゃんを獲得するって聞いた時、『まったく一緒の感じじゃん』と思いました。一緒に試合に出られているのはよかったですけど、同時にライバル関係でもあるので、切磋琢磨しながらがんばっていきたいなと思っています」

(後編につづく)

◆斉藤光毅・後編>>「パリ五輪で活躍すれば180度、自分の価値が変わる」(6月11日配信)


【profile】
斉藤光毅(さいとう・こうき)
2001年8月10日生まれ、神奈川県出身。横浜FCの下部組織で育ち、高校2年の2018年7月にクラブ史上最年少でJリーグデビューを果たす。2021年にベルギーのロンメルSKに完全移籍し、2022年よりレンタル移籍でオランダのスパルタ・ロッテルダムに所属している。代表歴はU-16から各アンダーカテゴリーで活躍し、U-17ワールドカップやU-20ワールドカップのメンバーにも選ばれている。ポジション=FW。身長170cm、体重61kg。

著者プロフィール

  • 了戒美子

    了戒美子 (りょうかい・よしこ)

    1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。

【写真】識者が選んだパリ五輪サッカー日本代表18人フォーメーション

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