バルサ復活のカギを握るのは下部組織出身者 10代「特級タレント」が続々と台頭 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 そもそも近年のバルサは、ラ・マシアの有力な選手を放出するツケに苦しんできた。有力クラブにはラ・マシア出身者がごろごろいる。ダニ・オルモ、シャビ・シモンズ(ともにライプツィヒ)、アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン)、ニコ・ゴンサレス(ポルト)、アベル・ルイス(ブラガ)、マルク・ククレジャ(チェルシー)、そして久保建英(レアル・ソシエダ)......。

 シャビ・バルサは、ようやくラ・マシア出身者を土台にした戦いができるところまできた。ケガで長期離脱中だが、攻撃的MFガビは19歳で、左サイドバックのアレハンドロ・バルデは20歳で定位置を確保。ナポリ戦で交代出場したキャプテンのセルジ・ロベルトもラ・マシア出身である。出足の鋭い守備から攻撃へのトランジションで伝統のオートマチズムを発揮。パス出しからフリーランでリターンを受け、ロベルト・レバンドフスキのダメ押し点をアシストした。"まさにバルサ"と言える得点パターンだ。

「バルサの中心はラ・マシア組」

 監督時代のグアルディオラも語っていたが、その輝きが新時代を照らそうとしている。

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プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。

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