愛されキャラ・三戸舜介がホームシック? 「だんだん悪い方向にいっちゃって...メンタルを強くしないと」 (3ページ目)
【新潟からオランダへ。激動の2カ月間を振り返る】
続くNEC戦(0-2)で再びスタメンの座を勝ち取った三戸は、斉藤とともにチームの攻撃を牽引。しかし、ビッグチャンスにゴールを決めきれなかった。斉藤は後日、NEC戦後のふたりの様子を交えて語ってくれた。
「決定力は大きな課題。『(NEC戦後は)俺らのせいで負けたね』というようなことを、ふたりで話しました」
決定力の改善が急務であることは、昨年12月に新潟までやってきたナイカンプTD(テクニカル・ディレクター)と三戸は確認しあっている。
そして、あっという間に3月。長かったオランダの冬ももうすぐ明ける。3月2日のAZ戦(1-1)を終えた時点で8試合(うち先発7試合)出場1ゴールの三戸は、この2カ月間を振り返る。
「手応えがありつつ、だんだん課題も見つかっています。今は慣れていく状態ですね。自分のクイックネスは通じる部分があるので、そこを活かしていきたいと思う。
あとはフィジカル面で、当たり負けしたり、走り負けたりする。日本ではスピードを武器にしてきましたが、こっちだとそこまで目立たない。また、プレーに対する気持ちとでも言うんでしょうか、球際での気持ちの入り方が違います。強度がすごくあると思います」
さらに感じているのは、メンタルをもっと強くしないといけない、ということ。たとえば英語で自分の思いを伝えきれないと、「このことを言いたかったのに、英語ができないから」と落ち込むこともあるという。
「それで、だんだん悪い方向にいっちゃって、練習中でも自分にボールが来た時にけっこうミスしたりするんですよ。こっちに来て、そういうことが積み重なることが多いので、やっぱりメンタルを強くしないといけない。英語を学ぶことはもちろん大事なんですけど、そういうところで一個一個落ち込んでいてもな、という感じです」
この話を聞くと、AZ戦の前半まずまずのプレーだった三戸が後半になってパフォーマンスを落とし、2回立て続けにミスしたことも腑に落ちる。
「そこ(ミス)はメンタルだと思いますね。あの時間帯はちょっと2回連続ミスしてなんか......。ちょっとメンタルがやられていましたね」
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