愛されキャラ・三戸舜介がホームシック? 「だんだん悪い方向にいっちゃって...メンタルを強くしないと」 (4ページ目)
【ひとつ年上の先輩・斉藤光毅からのアドバイスは?】
斉藤はヨーロッパに来て3年目。コロナで人の往来がなくなった時期に、ロンメルという日本人の姿を見ることのない小さな町でプレーした。期せずしてひとつ年下の後輩がチームメイトになり、どう感じているのだろうか?
「自分が気づかないところでそういうこと(助け)をしているかもしれませんが、 『なんかしなきゃ』と思いすぎないようにしています。自分が最初に来た時と比べたら、彼はとても自立していて、ひとりで全部できると思います。自分は助けがすごく必要でした。
彼なりに悩んでいることはあると思うんですけど、自分が来た時と比べてやっぱりすごいなと思います。彼の助けになれたらいいと思いますし、自分も助けられている部分もあります。刺激しあって、切磋琢磨しながらやっていきたい」
小学校を卒業すると同時に郷里の山口県宇部市を離れ、JFAアカデミー福島(ジュニアユースは静岡県御殿場市で活動。ユースは福島県双葉郡)に入団。アルビレックス新潟では「愛されキャラ」としてサポーターから支持を得てきたキャリアを三戸は持つ。
昨年12月末、スパルタ移籍の会見を終えると、三戸は言った。
「僕は親もとを早く離れて、いろんな土地で過ごしましたからね。ホームシックになることだけは、絶対にない......と思う(笑)」
12歳の頃から培ってきた自立精神をロッテルダムの地でも積み重ね、類まれなサッカーセンスを今、三戸舜介は花開かせようとしている。
著者プロフィール
中田 徹 (なかた・とおる)
スポーツライター。 神奈川県出身。オランダを拠点に、2002年よりサッカーを主に取材。オランダスポーツジャーナリストクラブ会員。
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