久保建英は右ウイングでの適性を証明 日本代表6人のCLでのプレーを採点評価 (4ページ目)
シュートはGKイバン・プロベデル(元イタリアU-21代表)に防がれたが、このワンプレーに限れば100点満点を出せる、それはまさにスーパーヘッドだった。イバン・サモラーノ(元チリ代表)、ロベルト・アジャラ(元アルゼンチン代表)、はたまたティム・ケーヒル(元オーストラリア代表)らと比肩する、いかにも腰の軽そうなヘッドである。捨てがたい魅力を上田は最後の最後に発揮した。採点は6.5だ。
日本代表で上田とポジションを争うセルティックの古橋亨梧は不発に終わった。採点するならば5か。チームはアトレティコ相手に0-6で大敗。前田大然が前半23分、一発レッドで退場になったことと、それは大きな関係がある。
それまで前田は好調そうにプレーした。前半15分には右サイドを突破。対峙するマリオ・エルモソ(元スペイン代表)にエリア内で肩口をつかまれなければ、ビッグチャンスに発展していた可能性が高かった。判定はVARにまで及んだが、PKには至らず。その8分後、今度は前田自身が退場になってしまったわけだ。アドレナリンが出まくっていた。この日の前田はそんな感じだった。採点は5.5だが、日本代表のW杯2次アジア予選に期待を寄せたくなる23分間のプレーだった。
久保建英や鎌田大地、三笘薫など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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