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久保建英の人気を示す「クボマニア」現象 ユニフォームの売上は他選手の2倍 チームのSNSのフォロワーも急増 (4ページ目)

  • ロベルト・ラマホ●取材・文 text by Roberto Ramajo

【ユニフォームは他選手の2倍の売れ行き】

 久保の活躍とチームが好調であるおかげで、日本でのレアル・ソシエダのチケットの売れ行きが急上昇している。2年前、クラブのウェブサイトを通じて日本から購入されたチケットは1枚もなかったが、今では毎試合15枚から20枚ほどが売れている。

 さらに、スタジアムのチケット売り場で直接購入する日本人もいるので、レアレ・アレーナのスタンドでは毎試合30人ほどの日本人ファンを目にすることができる。

 さらに久保はレアル・ソシエダのオフィシャルショップで現在、最も多くのユニフォームが売れている選手であり、具体的にその数は他の選手の2倍である。

 またSNS上でクラブは毎日、久保に関する情報を発信している。X(旧ツイッター)のメインアカウントが75万人に対し、日本語アカウントは短期間で9万人近いフォロワーを獲得している。

 そんな久保の存在はレアル・ソシエダおよび、クラブのプロジェクトにとって非常に重要であり、スペイン国外の人たちにとっては久保が最大の魅力となっている。実際、クラブ幹部が「君がその理由だ」と本人に告げていたように、今夏のアメリカ遠征は久保がいたから招待されたのだ。

 また最近、日本企業のヤスダ・グループと交わされた契約でも、久保の存在は不可欠だった。今季終了後に日本で開催予定のフレンドリーマッチの契約書には、目玉となる久保は必ずメンバー入りし、可能な限り出場しなければならないと明記されている。

 ジョキン・アペリバイ会長はこの契約発表会で、「もちろん久保の存在が非常に重要であり、契約合意の鍵となった。我々がアクセスすることのなかった日本の企業への扉を開いてくれた」と語っていた。

 さらにラ・レアルが日本向けに行なっている活動のなかには、日本から来た12〜15歳の8人の少年たちがスビエタのスクールで練習し、スペイン語の授業を受けているというものもある。

 好むと好まざるとにかかわらず、レアル・ソシエダは久保の存在によって、日本との関係を深めているのだ。
(髙橋智行●翻訳 translation by Takahashi Tomoyuki)

久保建英や鎌田大地、三笘薫など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール

  • 高橋智行

    高橋智行 (たかはし・ともゆき)

    茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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