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久保建英の人気を示す「クボマニア」現象 ユニフォームの売上は他選手の2倍 チームのSNSのフォロワーも急増 (2ページ目)

  • ロベルト・ラマホ●取材・文 text by Roberto Ramajo

【ボールをほぼ失うことなくプレー】

 試合前には、久保に関するバルサでの過去や、FIFAの制裁によりラ・マシア(バルセロナの育成組織)でキャリアを積む機会を逃したことなどが話題に上がっていた。

 また、バルサ戦とあって、特に久保が意欲を燃やしているのではないかという話も出ていたが、イマノル・アルグアシル監督の見解は違ったようだ。

「タケがモチベーションを高めているのは、ホームサポーターの前でプレーするからだ。それが唯一の理由だよ。タケはラ・レアルのカラーを守るため、毎試合ピッチで全力を尽くしている」

 イマノルの言葉通り、この日も久保はゲームに集中し、非常に鋭いプレーを見せた。実際、ラ・レアルのチャンスは両ウイングからもたらされ、右の久保と左のアンデル・バレネチェアは、この日チームで最も際立った選手だった。

 久保はボールをほぼ失うことなく、アマリ・トラオレの守備をサポートし、まるでこれが最後であるかのようにすべてのボールに全力で臨んでいた。唯一欠けたのは、フィニッシュワークやアシストといった、決定力や最後の局面での精度だった。

 イマノルは試合後、「タケはいつも通り積極的にプレーしていた。しかし彼のようなウイングが際立つためには、チームメイトがすばらしいボールを供給してくれる必要がある。我々はタケの仕事ぶりやもたらしてくれるものすべてに満足している。彼はもっと向上するために努力し続けなければならないが、ホームでは彼のチームとの関わりを見ることができる」と語っていた。

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