三笘薫、久保建英、鎌田大地...識者が選ぶ「今季、欧州で最も活躍した日本人選手は誰だ?」 (4ページ目)

  • text by Sugiyama Shigeki、Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu KAWAMORI/MUTSUFOTOGRAFIA

 今シーズン、ウィンガーとしてはレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールと双璧を成した。カップ戦を含めて10得点だが、ほぼ同数のアシストを記録するなど、チームのFAカップ準決勝出場やプレミア上位進出の攻撃をけん引していた。

1位 久保建英(レアル・ソシエダ)

 日本人として、ラ・リーガで初のCL出場をもたらした功績は大きい。結果的にそれをつかみ取ったアトレティコ・マドリード戦には敗れたものの、敵将ディエゴ・シメオネ監督が「久保は一番決定的な選手で、無効化する必要があった」と最大の警戒をしていたように、21歳でトッププレーヤーの仲間入りをしたと言える。

 9得点した試合は9戦全勝と、シーズンを通した貢献も際立った。バルサ、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドというビッグクラブを下す殊勲者になった点も評価に値するだろう。トップの一角、トップ下、左右のアタッカーなど複数のポジションで力を示し、ダビド・シルバなど左利き選手たちとのコンビネーションは芸術的だった。
(つづく)

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