長谷部誠「40歳でブンデスリーガに出てすごい」と言われる心境は? 24歳でドイツに渡って積み重ねてきた重み (3ページ目)
【積み重ねてきたものの重み】
一方、今や大ベテランとなった長谷部自身は、活躍へのプレッシャーから解き放たれて自由になっているようだ。
「プレッシャーは全然ない。40歳でブンデスリーガで試合に出てすごいねって言ってくれるのはありがたいんですけど。人それぞれ、体の年齢も違うと思うし、メンタルという部分で勝負しているところもある。
40歳になっても、勝ちたいとか、うまくなりたいとか、そういう気持ちが失われなければ、まだ全然できると思っている。そこだけは失わずに、あとは楽しんで......。サッカーをやるのは、それが大事かなと思っています」
楽しいことが大事──。そう言える境地まで、積み重ねてきたものの重みを改めて感じさせる。はたして1年後、我々はどのような次の報告を聞くことになるのだろうか。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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