久保建英はモウリーニョのローマと激突 日本代表選手たちが今年もヨーロッパリーグで頂点を目指す (3ページ目)
戦いの先頭に立つべきなのが久保になるだろう。低迷期を支えてきたのは間違いない。リーガでは、ドリブル、シュート本数とチーム1位(シュートはセルロートと同数の35本で、リーガ全体で9位)。彼がこだわる数字においても、その存在感は明白だ。
スコアレスドローだったカディス戦も、スペイン大手スポーツ紙『マルカ』『アス』ともに両チーム最高の二つ星を与えていた。最後までゴールを狙い、逞しさも感じられた。4-4-2のトップ下で先発したが、後半は4-3-3の左サイドに回り、どんな戦術システムやポジションにも順応。チームメイトの信頼を得て、ボールも集まるようになっている。
「ローマ戦に向け、復活ダビド・シルバが楽観的空気を作り出す!」
スペイン大手スポーツ紙『アス』がそんな見出しを打っているように、カディス戦の終盤のプレーは鮮やかだった。先発も十分あるだろう。対ローマの戦略は整った。
最高のパートナーが帰ってきた久保が、ローマを血祭りにあげるのか。まずは敵地オリンピコで第一戦に挑む。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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