橋本拳人デビュー、柴崎岳はスペイン7季目を黒星発進...リーガ2部に挑む日本人選手の戦いが始まった (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 3年前には守りが安定したことで、岡崎慎司がラファ・ミルと並んでチーム得点王(日本人としてリーガ史上初)になって、1部昇格を果たした。

 橋本の使命は、中盤で攻守の舵取りをすること。カタールワールドカップのメンバー入りに向けても、アピールが必要になる。クラブを3年ぶりの1部復帰へ牽引できるようなら、それは欧州トップリーグでプレーする選手と同等の実績と言えるだろう。ロシアでは苦難を経験したが、災い転じて福となすことができるか。

 昇格の最有力候補は、昨シーズンまで1部に在籍していたアラベス、レバンテ、グラナダ、あるいは1部昇格をあと一歩のところで逃したエイバルあたりと見られる。どこが勝ち上がっても不思議ではない。群雄割拠のし烈な戦いこそ、スペイン2部の真骨頂なのだ。

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