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1対1ブンデス最強の遠藤航に徹底マンツーマン。強豪クラブの対策にデュエルマスターの考えは? (2ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

今季の遠藤航はアンカー起用

 ライプツィヒに押され気味のなか、忍耐強く戦うシュツットガルトにチャンスは訪れ、前半31分にアハマダが同点弾を決めた。負傷もあり、昨季はリーグ戦3試合の出場に終わった弱冠20歳の若手だ。中盤の軸のひとりだったオレル・マンガラがノッティンガム・フォレストに移籍し、アタカン・カラソルも合流が遅れたが、MFの層について心配は無用だと遠藤は断言する。

「ナウイ(アハマダ)が今、調子いいんで。もちろん戦力的に(移籍で選手が)いなくなるのは痛いですけど、でもチームも若くなって...まぁ、もともとですけど(笑)さらに若くなって、若い選手たちが一生懸命チームにフィットしようとして、ブンデスで経験を積んで少しずつよくなっていこうという状態。いなくなったからといって戦力が落ちるとは思っていません」

 そして、遠藤の肩書きといえば「デュエルマスター」。剛健なプレーヤーが集うブンデスリーガ1部において、1対1勝利数が2シーズン連続で最多という稀有な存在だ。

 1シーズンだけならまだしも2シーズン連続となれば、対戦相手からより一層、警戒を強められることは想像に難くない。そのあたりはどう考えているのだろうか。

「相手チームのやり方的に、自分のところはどうしても抑えてくるようになってきているのかな、とは思う。1シーズン目はかなりうまくいって自分のプレーもよかったですけど、2シーズン目は自分のところをどう抑えるかっていうところで、相手もけっこうやってきた。今日も僕のところには、常にマンツーマンでつくような形でやってきていたし。

 昨シーズンは8番(インサイドハーフ)でいろいろ試しながらやっていましたけど、今年は6番(アンカー)なので、マンツー気味につかれた時に8番との関係性で崩すとか、相手がプレッシャーをかけてきたタイミングで動きなおして崩すとか、チームとしてオプションをどれだけ持てるか、共通意識を持ってやれるかが大事。そこはよくなると思う」

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