1対1ブンデス最強の遠藤航に徹底マンツーマン。強豪クラブの対策にデュエルマスターの考えは? (4ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

伊藤洋輝について監督は...

 伊藤がそう話したあと、偶然にも試合後の会見に向かうペッレグリーノ・マタラッツォ監督が我々の横を通った。長身の指揮官は伊藤を指差しながら筆者に向かって「(伊藤は)Very good player. I love Hiro」。その気遣いに、自然と伊藤の顔もほころぶ。

「ああやって監督も気にかけてくれるんで(笑)。やっぱりボールを持っている時にどれだけいいボールを出せるか、ボールを回せるかも含めて(伸ばしていきたい)。あとは守備の選手なので、球際や1対1で負けないとか、そういうひとつひとつのプレーでやっぱりファンの心も掴めるだろうし。そういった『目の前の敵に負けない』ところを第一にやっていきたいと思います」

 守護神フロリアン・ミュラーのビッグセーブ連発がなければ、負けてもおかしくはないゲームだった。しかし、その逆境下でも引き分け(1−1)に持ち込めたことは自信になるし、若い選手が多いチームにおいて、その自信がとてつもないカンフル剤となり得る。

 今季もシュツットガルトは、あくまで1部残留が最低限の目標。次節の昇格組ブレーメン戦で、さらにその足がかりを築きたい。

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