奥川雅也が語る欧州サッカーと日本代表。「今選ばれている選手とはタイプが違う」 (2ページ目)
代表は選ぶ人次第。自分のことに集中するだけ
――ザルツブルクに渡った19歳の当時は、どんなプランを描いていたんですか。
「ザルツブルクで活躍してステップアップ、というのを漠然と描いていました。日本でもチャンピオンズリーグはずっと見ていましたし、僕が行った時のザルツブルクはもうヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグに出られるチームでしたし。選手の年齢も若かったですし、(出場する)チャンスがあるだろうと。チャンピオンズリーグって、日本にいたら100パーセントつながってないじゃないですか。そこに出たいというのは大きかったですね」
――実際、ザルツブルクでチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出場しました。
「大きな目標として、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグという舞台があるのは間違いないです。ヨーロッパサッカーが一番熱いところですし、一番レベルの高いヨーロッパで、まだまだやりたいなと思いますね」
――ブンデスリーガで8得点となると、日本代表でプレーする姿を見たいと思ってしまいます。
「でも、それは選ぶ人次第なので、僕は辛抱強くというか、自分のことに集中して頑張るだけかなとずっと言っています」
――代表の2列目は実力者がひしめきあっていますよね。
「もしもチャンスがあったとして、今、選ばれている選手とは、たぶんタイプもちょっと違うのかなと思います。中盤の選手たちが前を見られるので、(ボールを受ける)タイミングはたくさんありそうな気がします。ゴールに直結する動きをすればボールが来ると思うので、そこの部分がアピールするところかなと」
――日本はカタールW杯でドイツ、スペインと同組になりました。
「バイエルン戦のあと、『ドイツ代表が多いチームなのでどうですか?』という質問をされた時に、『(相手が)ボールを持つ時間が長いのでスキがあるのかな』という話はしました。バイエルンは一人ひとりの守備範囲も広いし、意思疎通できているから、逆に感覚で、声を掛け合わずにやっている部分もあるので、対応が悪くなるところもあるのかなと。でももちろん、ドイツ代表とは完全に同じではないですからね」
――ただ、ドイツもロシア大会では韓国に負けていますよね。
「あの韓国戦は、ドイツは攻めないといけない状況だったので、韓国はそこをうまいことついたんじゃないかなと思います」
2 / 3