香川真司、カタールW杯への想い。「ここからの半年が一番重要。必ずサッカーの神様は見てくれているはず」 (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Sponichi/AFLO

「いや、それはいろいろ問題が出てくるかもしれないので、ノーコメントにしときましょう(笑)。それに、未来のことは自分でもわからないですから。ただ、今を全力で走るだけです。そこだけを、シンプルに掲げていきたいと思います」

---- 多くの人が期待していると思いますので、来シーズンもいいニュースを届けてください。

「はい、ぜひ期待していてください」

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 ここ数シーズンと違って、明らかに表情が明るくなったように見えた香川真司。その言葉の端々からは、現在の充実ぶりがダイレクトに伝わってきた。

 勝っても負けても、調子が良くても悪くても、サッカーは続く。輝きを放っていたロシアW杯から4年、香川が歩んできた道のりもまた、紆余曲折のなかで続いてきた。そしてこれからも、香川は走り続けることだろう。

 長いキャリアのなかでは、今年のカタールW杯も、その通過点にすぎない。

【profile】
香川真司(かがわ・しんじ)
1989年3月17日生まれ、兵庫県神戸市出身。2006年にセレッソ大阪に加入し、プロ2年目からレギュラーに定着。2008年、日本代表に初選出される。2010年のドルトムント移籍後は欧州を舞台に活躍し、マンチェスター・ユナイテッドではプレミアリーグでアジア人初のハットトリックを達成。2019年からベシクタシュ(トルコ)→レアル・サラゴサ(スペイン)→PAOKテッサロニキ(ギリシャ)と各国クラブを渡り歩き、2022年にベルギーのシント・トロイデンに移籍。ポジション=MF。身長172cm、体重68kg。

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